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甲子園の故郷代表校応援したいが内心思ってること

  1. 一昨年のラフプレーによる風評被害
  2. 甲子園野球が「観客ショー」となっていることへの認識

  毎年夏は甲子園大会が催され、毎年故郷宮城の代表校応援として観戦している自分。県外住みのところから応援しているのだが、とても暑い中出場している彼らは大丈夫だろうかと心配しつつ観戦している。ただそれとは別で内心思っていることがあるのでここに書き置いておく。これはあくまで個人の視点での主張かつ特に思ったことを只管書いていくということを先に申し上げる。

 ・代表校の育英学園は現役球児の身のために甲子園に出場してほしくなかった

 どういうことか

 故郷の代表校を応援しているのにそれは矛盾しているのでは。確かにそう思うかもしれないが、自分的に育英学園が甲子園に出場したことはとても喜ばしいことだ。だがそういう喜びの気持ちが湧き上がる一方で今の現役球児の身を心配する気持ちも湧く。純粋に高校野球の観戦をすればいいとは思うし、その懸念は神経質ではと思われるかもしれない。それは兎も角、何故そんな心配事?とは思うだろう。

 1.一昨年のラフプレーによる風評被害

 大阪桐蔭との試合で1塁手の足を蹴っていた!? 仙台育英の選手の走塁がネットで議論・炎上中 -―― 『livedoorNEWS(ライブドアニュース)』『ガジェット通信(GetNews)』より

 一昨年のことだが、甲子園での育英学園と大阪桐蔭の準々決勝。育英の渡部選手が右足でベースを踏む形で走塁し大阪桐蔭側の一塁手の右足(一塁手がベースに触れている足)を蹴り上げてしまうというラフプレーをしてしまった。或いはそのことを憶えているだろうか。

 このアクシデントを機に育英はネット上で炎上することになるが...。これに限ったことではなく、育英は過去に不祥事を起こしている(根性焼き問題や震災時の部員による窃盗事件など)。これら過去の不祥事を混ぜての炎上だ。

 当時見ていた私は思った。意図的だろうと過失があろうとこのラフプレーで何であすこまで叩かれ放題にならなければならないのか、と。正直典型的なスポーツでの事故だと見ていたのだが、甲子園球場、多くの観客に囲まれかつ多くの放送媒体に映されるなかでラフプレーが起こった。まるで客のためにあるショーでの出来事のようだ。

 この炎上自体、ラフプレーを行った渡部君の炎上ではなく仙台育英学園高校という括り付けを含めての炎上であった。当然のこと、そのような括り付けをされてしまえば同年ではないが彼らの後輩であろう今の球児、ひいては一般の育英生にもそういうイメージングがなされてしまう。それならば今の球児へのイメージの降りかかりを考慮し彼らの身のために多くの目に囲まれるようなところには出場しない方がいいのでわと私は考える。とはいえ甲子園は高校野球における最大の大会であることは承知しているし、極論な考えだとは自覚している。だが直接的当事者でない者にそういう悪影響が降り注ぐならばそのくらいの考慮と退きは必要とは思う。

 2.甲子園野球が「観客ショー」となっていることへの認識

佐々木起用法で大船渡に多数の苦情 学校に乗り込もうとする者も-『 スポニチアネックス』より

 前項で「客のためにあるショー」と自身の先入観として書いたが、甲子園野球または高校野球が「観客ショー」と化してるということは上記の育英の話に限ったことではないと思う。高校野球の観客ショー化の例として挙げるなら最近では大船渡高校の騒動が新しい。大船渡の佐々木投手が故障回避として岩手大会の決勝は登板しなかった。結果、大船渡は決勝で敗退。すると大船渡高校に佐々木選手の登板をしなかったことへの苦情が相次いだ。

 騒動がもたらした産物は苦情だけでなく、テレビ番組で苦言が呈されたりと議論にもなった。とはいえ投手の球数に関する問題は以前から議論されてるし真夏の猛暑や熱中症における選手の安全・健康上の問題も提議されている。如何なる事情や理念があろうと選手の健康状態や身の安全は最優先事項であり、所謂精神論などの考えでは酷暑による被害や故障を防げるはずがない。

 選手の安全を考えたうえで本題に戻ると、ゆえに選手たちは客のために暑い気候の中客が喜ぶようなプレーをせねばならず、故意や過失を問わないいかなる危険行為も敗退へ導くような采配も許されないわけである。これも極論だが、高校の球児たちは今の高校野球特に甲子園野球が客の歓喜のために催されてるということは認識すべきだろう。そういった意味で球児の身の安全を事前に守った方がよいのでわと考えている。

 終わりに

 以上のように、無かったことには一切できないラフプレーによるイメージの悪影響そして今の甲子園野球が球児よりも客のために在るという現実を見るに甲子園の出場をしてほしくなかったと考える。第1項で一昨年の育英のラフプレーについて取り上げたが決してラフプレーを肯定しているのではないことは理解してほしい。私はそのラフプレーが意図的なものか、走塁に対する不可抗力か何かによる過失か、これらの最終的判断はできない。また甲子園に出場してほしくなかったという考えなんて馬鹿げてる かもしれないが、序盤に言ったように育英が甲子園に出場したことはとても喜ばしいことだとは思っているし、球児たちの夢であろう「白河の関越え」なる優勝はしてほしいと思っている。だが優勝を目指しているうえで上記のようなリスクや現実は無視できないものと認識してほしい。

 甲子園「一塁手キック」騒動 当事者2人が初めて語った真実-『NEWSポストセブン』より